
九月
今年の夏は、暑い夏でしたのでおおいに汗を出されたと思います。夏は汗をかける体が有利です。
さて九月に入りました。日差しは強く残暑が厳しいですが風は涼しくなってきています。この時期は、夏の疲れが出やすく風邪を引く人も多いです。その風邪は多くの場合夏の疲労を取るための調整であったり、これからの季節に対応するための体の変化だったりしますので、自然に経過させるのが最も理想的です。
そして急に汗の量が減ってきますので「だるい」「眠い」「なんだかやる気がでない」など体の水分の影響を受けやすい季節でもあります。また、胃酸も増え胃、食道などに炎症も起きやすい季節でもあります。
この場合いつもおすすめするのは、足湯といわれているものです。通常の足湯は就寝前に行うのがよいですが、この時期は朝起きたときに行うのが効果的です。お風呂より少し熱めのお湯に両足の踝までお湯に6分ほどつけます。この時お湯が冷めないようにさし湯をするのがよいです。そして左右の足の皮膚の色をみて赤くなってないほうがあったらそちらの足だけもう2分追加してお湯に入れます。それから足をよくふいてコップに半分くらい水を飲むのが足湯の方法です。これは風邪を引いたときにも有効ですのでお試しになってください。
刺激について
前回は刺激の強さについて説明しましたが、今回は長さについて説明します。施術時間が長いほうが親切に感じる人も多いと思いますが、実際はそうではありません。
小さな異常を異常と感じそれを自然に経過することができる体(整体)にすることが整体法の目的ですから、むしろ短い時間で効果が出るような体にしむけなくてはなりません。
長時間の刺激をを繰り返しますそれようの体になります。長くやらないと満足しない。これは刺激の強弱と同じです。
腰もやり、肩もやり首もやりついでに手足もやっておきましょうというのは、さまざまな薬を同時に服用するようなものです。かえって効果を薄めてしまします。
整体法においても一応全身を調べますが、全部同じように操法を行うわけではありません。その人に必要なことを最小限に行います。そのために全身を丁寧に調べるわけです。
最初は背骨の一つ一つを調べます。たとえ曲がっていてもすぐに手をつけることはしません。全身を丁寧に調べ一番の原因を探しそれから体の関連を考え操法いたします。
たとえ筋肉ががちがちに硬直していてもそこを全部とってしまうということではなく、少しの変化を作っていき、その人の体が正常に働き自ら弛められるように体を耕していきます。
大きな症状が出てからなんとかしましょうというのでは本当は遅すぎます。小さな異常を異常と感じる体になりそのときに調整すれば大きな異常になりにくくなります。そのためにも体をそのように普段から体を耕しておくことが必要です。つまり体の敏感を保たなくてはなりません。特に定期的に「ぎっくり腰」を起こす人は、体が敏感でない人が多いようです。ですから刺激の強さも、時間の長さも度を越すと体は鈍くなりますので気をつけなければなりません。
時間をたくさんやると早く治るかというとそうではありません。治るのもその人の自然の速度で治っていくものです。一時的に痛みを楽にする薬が重宝がられますが、それは治っているわけではありません。
体にはリズムがあり新陳代謝もそのリズムによって行われますのでその人その人によっても違います。やはり重要なことは自分で小さな異常を感じることができる体を取り戻していくことだと思います。
様々な症状を繰り返している人は、ここらでそれを機に普段の生活の習慣を見直し身体を敏感にしていくように体を耕していくことをおすすめいたします。
八月
今年の夏は、非常に暑くなりました。七月同様に汗の処理には、気をつけていただきたいと思います。水分摂取をこまめに行ってください。また、汗には脱塩作用もあるためこの時期は梅干、漬物などで塩分を摂取することも忘れないでください。スポーツドリンクなどは水分、塩分を同時に摂取できますが、糖分も多いので飲みすぎには気をつけてください。
また、この時期は、夏の疲れが出やすく風邪を引く人も多いですが、特にのどの痛みを伴うものは、汗の引っ込みによる場合が多いです。暑いと食欲も落ちますが、そういう時は、無理して食べるよりそうめん、そば、冷やし中華などの冷たい面類が食べやすく、塩分も同時に補給できますのでお勧めです。
ちょっとだるいときは、朝夕の気温が比較的低いときに思い切って20分ほど大股で歩くような運動をすると引っ込んだ汗も出できてスッキリします。昼間の暑いときは、無理をして運動をすると熱中症になりやすいので気をつけましょう。ちょっと涼しいときに積極的に汗をかき、汗を引き込ませないのが一番の夏ばて防止法です。
刺激について
整体法においては、身体を敏感にしていくということが健康をたもっていくうえで非常に重要だと考えています。身体が敏感だと少しの異常のうちに体が修復作業を行い、大きな異常になる前に経過するからです。
そのためには身体に加える刺激は、強刺激でないほうがよいです。身体は、刺激に対して慣れていくという特徴があります。例えば安眠剤、鎮静剤なども続けると効果が薄くなりさらに強い薬になったりします。身体に加える刺激も慣れてくるとさらに強い刺激でないと感じなくなります。マッサージ器が家にある人の話をきくとだんだん強さのレベルが上がっていき、しまいには効かなくなるという人が多いです。
整体法の考えでは、なるべく少ない刺激で相手に効果的な操法を行うことを理想としております。特に強い刺激に慣れている人の筋肉は、硬くそれを正常な状態にすることからはじめなければなりません。そして身体を敏感にしていき、さらに刺激を弱めていき少しの刺激で感じるように体を耕さなくてはなりません。
身体がその状態になると、少しの異常でも自分で感じるようになります。そういう身体が七月号における整体という状態なのです。特に急に症状が大きく出る人の体は、筋肉が硬く感覚も鈍くなっています。筋肉が硬いということは、血管も硬くなって弾力を失っているケースがほとんどです。筋肉が硬直すると普通の圧力では血液を送り出すことができず、身体はそれでも体全体に栄養を供給しようとしますので血圧を上昇させます。血管に弾力があればあまり問題はありませんが、筋肉が硬い人は多くの場合血管の弾力も失われているのでさらに血圧も上昇し、様々な大きな異常に発展するケースも出てきます。
そのような身体の場合、少しの異常では感じず、それが内在していて突然大きな異常になるのです。突然首がまったく回せなくなったり、歩けないほどのぎっくり腰になったり、心臓、脳などの血管障害を引き起こしたりしかねません。強い刺激を加えないと快感がないという人は、気をつけなくてはなりません。またマッサージ器などを使用されている方は強さをほどほどにして刺激がだんだん強くならないように気をつけていただきたいとおもいます。ご自分で行うケアーとしては、ストレッチなどで少し筋肉を伸ばしたり、動かしたりするほうが刺激に対して慣れないので健康的です。
七月
梅雨も半ばにさしかかり、暑い日は、ほとんど夏になってまいりました。うちに来院される方も「寝違い」「ぎっくり腰」などが増えてきました。これらは普段の疲労の蓄積が冷えによって誘発されたといってもいいと思います。暑いのに「冷え?」と不思議がる方もいると思いますが、この時期は、汗の処理のおこたりや冷房によって冷えることも多いです。特にオフィスなどで直接冷房の風があたるような席の人は注意が必要です。
汗をかくことは、とてもよいことなのですが、それが引っ込みますと、様々な症状が出てきます。ですから外にいて汗をかいている場所から冷房の効いた室内に入るときは、汗を拭いてから入ることをおすすめします。特に首周りの汗は、よく拭き取ってから室内に入ってください。また、お風呂上りは汗が吹き出てきますが、これを急に冷房や扇風機にあてるのもよくありません。この吹き出る汗は、乾いたタオルで拭き取りながらとまるのを待つのが最良です。すでに体がだるかったり、異常に眠くなる人は、注意が必要です。
整体法
お問合せのなかで、整体法についての質問が多いので説明したいとおもいます。
整体法の目的は、毎日活き活きと楽しく生活ができる身体を取り戻すことです。そのためには、操法を行う私だけでなく、受ける方々にも整体法の健康に対する考え方を理解していただくことが大切だと考えます。
整体法においては、整っている身体のことを整体と呼びます。つまり整体とは、そもそも整っている体の状態であり、健康ということを整体であると考えています。
それでは、整体とはどのような状態かといえば、それはなんの病気もない状態というわけではありません。人間の体の基本単位は細胞であり、これらは内外の環境の変化によって、日々壊れたり、再生されたりを繰り返しています。それを新陳代謝といいますが、この壊される過程で色々な病気らしい症状がでたりします。しかし、整体なら自然に再生し、もとにもどるように設計されています。
つまり整体とは、この内外の環境の変化に適応して変化できる体のことなのです。具体的には、暑い日には、体温の上昇を抑えるために汗を出し、逆に寒い日には、皮膚をひきしめ発汗を抑え、体温の低下を抑えています。あるいは、菌が人体に入り込んだら、鼻水やくしゃみで外に出そうとし、発熱で免疫力を高め殺菌することなどが自然と行われています。
そしてそれらがなくなればもとの状態になる体が整体です。また、悪いものを食し、吐いたならそれは、体が悪いものを体内に入れないように防御したと捉えます。またそれが少しはいり下痢をしたなら体内の掃除をしたと捉えます。(乳児、老人の下痢が続くのは、注意が必要です。)
また、腰などが急に痛くなったというものでも、身体の異常感を報告していると捉えられなくはありません。そのような場合は、かなりの疲労の蓄積が前提にある場合が多く、それを機会に体の使い方の改善、疲労の蓄積をしないようにするという生活の改善のチャンスと捉え体を整えていけばいいのです。生きて生活している以上、この内外の環境は変わるものであり、少しの体調不良というものは、出てくるものです。それがなかなかもとに戻らない状態を調整して整体になることが、今後の予防にもつながります。
骨盤
先月は、骨盤の左右の傾きについて書きましたが、今回は開閉の動きについて説明します。骨盤の開閉の動きは、男性より女性の方が大きく動きます。一番大きく開くのは、分娩時です。分娩後に片側ずつ元の位置に閉じてきますが、元に戻る前に立ってしまうとそのまま固定してしまいます。
日本では「産後のひだち」を大切にしたのは、このためですが、現在では出産後にすぐに起きるというのが一般的になっています。この状態で骨盤が固定されるとのちに色々と異常がでてくると整体においては考えています。母乳が出にくい等の乳腺の異常や、生殖器系の異常、腰痛等ですが、出産後急に太ってきたというのも骨盤が開きっぱなしの状態で止まってしまったことによるものも少なくありません。
産後に急激に体重の増加があった人は、骨盤を閉める体操を指導しています。これを続けると自然な体重になるように体が動き出します。この骨盤の開閉は、太る、痩せるということにも密接に関係しています。また、生殖器系とも密接に関係しています。
骨盤の開閉の動きは、第四腰椎という腰の骨の動きと連動していますので、これにともなう腰痛とも関係があります。この時の腰痛の特徴は、しゃがんだり、伸びたりする動作が苦しくなります。後ろから歩いている姿を見て片側だけにお尻が揺れて歩いている人は、片側の骨盤に開閉の異常があると考えられます。
特に女性の場合は、足首、股関節の異常が骨盤の転位と関係している場合も多く、生理痛が激しい人、不妊などの人も股関節、足首に異常を持っている人も多く、ここを正すと骨盤の弾力も回復し良い方向に向かいます。
また、産後に手首の異常がでる人も多いですが、昔はオムツを手で洗っていたため、そのためだと考えられていたようですが、紙オムツの現在も手首の異常は多いので、これも生殖器の変動と関連があると考えています。出産後に様々な症状が出てくる人は、骨盤の調整を行い、今一度、体の力を働かせてみてはいかがでしょうか。
※産後の骨盤調整は、いつやっても効果があるというものではありません。ある時期が、いちばん調整されやすく本人にも無理がありません。調整希望の方は分娩前にご相談ください。
六月
五月と同様に暑い日、涼しい日の寒暖の差が激しい季節ですが、さらに梅雨に入りますと、湿度が高くなります。この湿気も皮膚にふたをしてしまい汗が出にくくなります。出ようとしている汗が出ないと先月同様の兆候があらわれます。また、皮膚病なども多発する季節です。
だるい、眠い、やる気がでない、などの兆候が出てきたら、すでに汗が出にくくなっています。それが、頭痛、めまい、首痛、腰痛などに発展する人も多いです。予防方法は、歩く時にいつもより大股で歩くと足の筋肉の後ろ側が伸びます。ここを伸ばすと呼吸も楽になり、汗が出やすくなります。若い人なら階段の上りを一段抜かしで上がるのも有効です。注意は、大股で歩いたりして、少し汗ばんだらその汗を乾いたタオル等で拭き取ることです。冷たいタオルを使いますとまた汗が引っ込みますので気をつけましょう。
五月
季節は、春を迎え少し暑い日も増えてきました。この時期は、汗ばむような日もあり、しかし、翌日は少し冷えるという感じの日が多いため、いろいろと体に変動がおきやすくなります。その原因は、多くは汗をかいてそれを冷やしてしまったもので汗の内攻といわれるものです。出ようとした汗が風にあたり引っ込んでしまい、それが体の変動につながっています。
その変動は、さまざまで、体がだるい、重い、むくむ、眠くなる、神経痛のような痛みが出る、急に首や、腰が痛いなど、様々です。この現象は、夏場のクーラー病といわれているものと同じです。クーラー病も暑い屋外と涼しい屋内の気温差によって、汗が急に引っ込む現象と考えていいと思います。このような場合は、もう一回引っ込んだ汗をだすのが一番よい方法です。適度な運動や入浴、足湯などを行い汗を処理すれば多くは、症状が消えてきます。汗を引っ込めないようにするには、冷やっとさせないことが一番です。特に首周りの汗は、よく拭きましょう。
若く過ごす
どのような考え方をし、どのような生活をすれば若くいられるかという質問は、来院された方からよく受けます。整体法の考え方では、いつでも新しい考え方をしようと心がけ、いつもと違う事に挑戦していくと思う事が重要であると考えています。何かが出来るようになったら行うのでなく、とにかくやってみる事を心がけるとよいと思います。
正確や安全や慎重という考え方は老化の現れで、とにかく動く事が重要です。自分の能力を開拓しようと思ったら、少し無鉄砲がよいと思います。(大きな無理はいけないが、少しの無理は必要である。)そして一日三回楽しい事を考えるようにするとよいです。
食べ物に関しては、何が重要かというと、食べたくない時は食べない。食べたくない物は食べない。お腹がいっぱいになったら食べない。(少し残っているからもったいないと言って食べない。)時には空腹の快感を知る。特に更年期のいろいろな症状には空腹の快感を知る事で治療効果があります。
骨盤の傾き
骨盤の傾きは、(腸骨)左右の高さの傾き、開閉の傾き、上がり下がりの傾きが主にありますが、左右の高さが傾くと、肩の高さが逆に傾きます。またこれと連動して第二腰椎が左右に転位しています。この左右の腸骨の高低の差が激しいと左右の足の長さが違います。また、体の癖で左右どちらかに重心がかかりやすい人は、この傾向があります。
多少の差は、問題はありませんが、この左右の重心が偏りやすい人が、疲労を蓄積させると腰痛につながったりします。また、第二腰椎は、消火器系の異常と関係していますので、そちらの異常にもつながりやすくなります。この場合の腰痛の特徴は、階段の降りがつらかったり、こわかったりし、左右にどちらかに体重をのせると痛みます。
また、この左右の重心が偏りやすい人は、体の左右どちらかに偏って異常が出やすくなります。(異常が右側に多かったり、左側に多かったりします。)左右重心が偏りやすい人は、片側に疲労がたまらないように日々の生活を少し工夫するように気をつけてください。
腰痛
腰痛で来院される人は、後を絶ちませんが、それらの症状は様々です。急に痛くなったというケースも多いですが、それは、普段からかなり腰に負担をかけ、疲労が溜まっている人が多いようです。痛み自体は急に現れますが、かなりの疲労の蓄積があり、その状態で無理な体勢でちょっと力を入れたり、冷やしてしまったりすると痛みが出てきます。
まだ日常生活ができるぐらいの痛みの人はいいのですが、そこで痛みがでずにさらに疲労をためると本当に歩けない程の痛みに発展します。
急に痛くなったら楽な姿勢をとり一般的には横向きで「く」の字で休んだり、仰向けの場合は膝下に枕等をおき膝が曲がるように寝るのが楽だと思います。軽い症状で3日程度で痛み自体は、軽減してきます。人によっては1週間以上たち痛みが軽減する人もいます。自分でできる処置としては、急性の腰痛の場合お腹の筋肉も硬直してますのでお腹と、わき腹(肋骨と骨盤(腸骨)の間)を蒸しタオルで温めると腹部が弛み少し楽になります。痛みが軽減してきたら少しずつ動くようにすると、まったく動かないより回復が早いです。その後、腰に違和感がある場合は、調整することをおすすめします。
※特に急性の腰痛症(ぎっくり腰)の場合、いじりすぎるのが経過を遅らせます。よく昨日、他の治療を受けたが痛みがとれないので操法を受けたいと希望される方がいますが、いじりすぎになるので2〜3日あけないとお受けいたしません。
慢性の腰痛の場合、特に医師に診てもらっても原因らしい原因がわからないというケースも非常に多く、レントゲンやその他の画像に異常が写らなくてもどこかに異常があります。この場合も異常個所は様々です。原因が生活習慣にある場合もあり、例えば仕事で常に座っている等ですが、これは仕事を辞める訳にはいかないので、椅子にクッションを敷くとか、運動、ストレッチを行う等、自分で工夫が必要だと思います。人間は構造上、腰に負担がかかりやすく、体のどこを動かしても腰も連動して動きます。よって腰に異常があるとすべての運動に影響があります。漢字でも「にくずき」に「要」と書くように体の要なのです。また古来より体の中心とされている丹田という場所も腰の代三腰椎と臍の中心にあります。
誰でも同じ姿勢をとり続けたり、過度に疲労すると腰に違和感が出てしまうものです。それがひどくならないためには個人個人の生活習慣における工夫やある程度のケアーは必要だと思います。
※慢性の症状が続いている場合、湿布を継続的に貼っている方がいますが、湿布をやめ入浴時によく温めることを続けるだけで治るケースも多いです。気休めに湿布をはり続けるのは大変危険です。
整体操法
整体法の操法は、主に体の運動器系に刺激をし、自由な運動が行えるように整えることを行っています。そしてそれが実現すれば各症状や病気が自然に経過すると考えているわけです。もともと人間の体は、常に新陳代謝が行われていて細胞が壊れ、そして新しくなるということが繰り返されています。そしてその仮定で色々な病気らしい症状が出たりしますが、それらは、正常な状態を保とうとするときの反応であることがほとんどです。そしてそれがなかなか治らなかったり、自然に経過しない場合は、心身のどこかに不整体があり、それを調整するとよい方向に動き出します。もともと人間の体は、健康に生きようとしています。車などの物は、ぶつけてへこめば外から修理しないと絶対に直りませんが、生き物は内側から治す働きがあり、その力が常に働いています。
その体の変化に対して過度に心配したり、怯えたりするのが一番悪く、整体法は体の調和がとれていないところを調整し自らの治ろうとする力を働かすのが目的です。
身体の変化
まだ寒い日もありますが、少しずつ暖かい日もでてきました。日差しは真冬のそれとは明らかに違ってきています。生物は皆、季節の影響を受けています。人間の体もこの時期に春にそなえて変化をします。構造的には骨盤が開いてきます。この観察は難しいですが、この骨盤の開閉は生殖器系と関係していると整体では考えています。自然界の動物の多くがこの時期に発情期を迎えるのもなにか関係があるのかもしれません。
英語で春をスプリングと言いますが、バネ、飛び跳ねる、はずむなどの意味でこの時期は様々なものが変化することが語源だと聞いたことがありあます。この体が変化する過程で何か身体に異常を感じることもあります。原因不明で体が痒くなったり皮膚に吹出物が出たり、鼻水が出たりする人も多いです。また、骨盤の変化にともない腰が痛くなるという人も多いです。この場合の腰痛時には肋骨の下の骨盤(腸骨)のへりに指を入れ痛いところをじっと押していると楽になります。普段腰痛などなくこの時期急に痛くなったという場合は、骨盤の影響か冷えの影響が多いです。自分で上記の場所を押してみてください。
また、この時期は、原因不明で手のシビレを訴える人も多いと感じます。これも何か関係があるのかもしれません。また涙、鼻水などが非常につらい花粉症というものもこの時期に出てきますが、特に鼻というのは、生殖器系の異常時に匂いがしなくなったり、動物も匂いで異性を引き付けたりすることから整体において生殖器系と鼻は深く関係していると考えていますが、この時期の鼻水の原因も花粉ばかりでなく季節の変化に適応しようとする体の変化と少なからず関係があるのではないかと思います。
体は春になると活発に活動できるように変化をしているので体には勢いが出てきます。冬のうちは枯れ木のようになっていた草木がつぼみをつけ花を咲かせる準備をするのもこの時期です。人間にもそのような内部の勢いがあり、それを利用すると整体操法も効果があがりやすいので整体を受けるのにも非常によい時期です。
眠りについて
人間になぜ眠りが必要なのかというはっきりした理由は解明されていないようですが、少なくとも上手に眠ると体がゆるむのは確かなようです。動物も体に不調があるときは眠ることによって回復させています。
よく何時間寝なければいけないといったことを聞きますが、整体においては時間よりも深さが重要だと考えています。そして整体操法を行う大きな目的はいかに深く眠らせるかということであり、それができれば体の不調の多くは、消えていきます。
人体で眠りと関係する場所は胸部と後頭部です。深く眠れず夢ばかり見る人は左右の胸の厚みが極端に違います。また後頭部の骨がピーンと張っている人は、不眠症など眠りに何らかの異常があります。逆に後頭部の皮膚が指でつまめるくらいたるんでいる人は、惰眠が多くそのために体調が崩れている人です。自分で後頭部をさわり調べてみるといいと思います。理想的な眠りとは深く短いのがよく、少ない眠りで体の疲れが抜ける体こそ整体である(整った体の状態)といえます。
風邪について
整体法における風邪の考え方を説明したいと思います。風邪は、ウィルス性の感染によって感染するといわれますが、同じ環境にいてもうつる人とうつらない人がいます。さらに症状も咳、鼻水、咳など呼吸器系に出る人、嘔吐や下痢など消化器系に出る人などさまざまです。
従いまして整体法においては風邪はその人の体の事情によって引くと考えています。その人の体に疲労が蓄積していて免疫力が低下していると引きやすくなる。
私の場合若い時からそうですが過度な運動を行い筋肉痛になったときや疲労が溜まっているとき風邪を引く率が高いです。さらに整体法においては、風邪を引くことによって偏り疲労を身体が調整していると考えています。ですから風邪を上手に経過できれば身体は、自然調整され疲労がとれます。私も風邪を引いたときに自分の体でいろいろな実験をしてみましたが自然に経過すると身体がリフレッシュし爽快感があります。
風邪を引いたとき
風邪を引いたときの食事ですが栄養をつけようと無理に食べるのはよくなく、食べたくなければ食べないほうが経過が早いです。そして、少し食欲がでたなら水分の多いうどんなどがよく、唐辛子などを多めに入れると発汗が促進されなおいいです。
小さなお子さんは敏感なので風邪時に無理に食べるとすぐ吐いてしまいます。それでびっくりして、さらに胃腸薬を飲ませている人もいるようですが、体はたまらないと思います。体は風邪を治そうとしているのに無理に胃に食物がはいってきたり、それを阻止するために吐いたのに今度は胃腸薬が入ってきますと何をしてよいか判らなくなると思います。その分風邪の経過は遅くなると思います。水は充分取った方がよいです。入浴は入り方が上手でないと体が冷えてしましますので勧めませんが、私は熱めのお湯にざぶんと入りでてきます。体が冷えるので髪は洗いません。さらに就寝直前はさけます。
熱があるときは、冷やしません。冷やすと体はさらに温まろうとしますので、熱は無理に下げようとはせず、自然にまかせます。熱を怖がっている人には、後頭部を蒸しタオルで20分ほど温めることを勧めますが、整体において熱は体の殺菌、消毒と捉えていますので無理に下げようとしません。最近病院でも無理に熱は下げなくてもよいということを言っている医師も増えてきているようです。(最近小さなお子さんの場合、抗ウイルス剤を服用すると異常行動が起こりやすいと言われていますが、薬を服用しなくても異常言動、行動は起こりますので注意が必要です。)
風邪の一番の急処は、治りかけです。この時期体温が平熱以下になります。この時期に体を休めなくてはなりません。敏感な人で2〜3時間、そうでない人は半日から1日。この時期は心もポカンとしてじっとしてなければなりません。この時期、無理をすると体を壊しますので注意が必要です。
もともと風邪の薬というものはなく、大概が症状をとめたり、緩和させる薬ですし、抗ウイルス剤とてウイルスを完全にやっつけることはできずウイルスの増殖を抑えるために処方されているようです。しかし鼻水や咳や下痢や熱とて体内のウィルスの増殖を防ぐ体の防衛反応として捉えると、これらも無理に抑えてよいことはないと思います。そのうち医師の中にもそのように考える人が増えてくれると信じています。風邪を引いたら早く治そうと焦らず、どのようなコースをたどり経過するかを観察するとよいです。
背骨の歪みと体の働き
背骨についての御相談が非常に多く、一番多いのはやはり歪みについてのご相談です。特に他の治療院で背骨の歪みを指摘され、中には「このような状態でよく生きているね」などと言われ心配になり当院に来院されるケースが多いので繰り返しになりますが背骨の歪み、体の働きについて説明いたします。
まず背骨がまったく曲がっていない人は、逆に少ないということと、曲がりよりも、その骨に弾力があるか否かということが重要です。人にはそれぞれ癖というものがありますが、それは人それぞれで右利き、左利きがあるように他の体の動きでも無意識に楽を探し行動しています。それがその人の癖でありその動きによって体は自然にバランスをとっています。ですから同じ作業をしても人それぞれ疲労する部分が違い、ある人は手が疲れ、ある人は足が疲れ、ある人は腰が疲れます。それらは背骨にも影響を与えます。
そしてその疲労がピークになりますと体が勝手に自動修正を始めます。その疲労のピークで冷えや無理などの要因が加わり急性の腰痛、ねちがいなどになるケースも多く、風邪なども多くはこの時に引きます。そしてこの変動を上手に経過させることができれば体は、リセットされ疲労を取り除きます。
これらの体の働きは勝手に行われていますので、体が正常ならこれらの繰り返しで体は丈夫になり、背骨の弾力も正常な状態に戻してくれます。この体の修正する働きが何かの原因で働かず、疲労が取り除かれない状態が続くと背骨の弾力は消失し本当の異常となります。
つまり慢性の病気となり、そしてその背骨と関連している、運動器、臓器なども影響を受けます。それが長く続くと自分の体の働きでは修正できなくなり体はその現象を無視しだします。するとなにも感じなくなり鈍くなります。この状態になると色々な体の変動が起きません。
一見非常に丈夫に感じますが、大きな変動がおこります。動けなくなるようなギックリ腰、首がまったく回せない、あるいは急に何かの病気で倒れるなどその変動はかなり大きいです。病気を一切せず、ここ数年風邪など引かないというのは我々から見ると非常に危険な状態の時が多いです。
背骨が歪んでいるといっても色々ありますので、過度に心配しなくてもよい場合も多いです。
これは足の長さが違う、骨盤が歪んでいる等も同じです。気になる方は御相談下さい。
新年明けましておめでとうございます。
新年とは連続した時の流れに区切りを入れマンネリ化した生活を心新たに生活するための古人の知恵であります。区切りを入れることによって、心が新鮮になり、心が新鮮になると体も変化します。これは、慢性疾患の治療にも必要なことであり、なかなか治らない症状を持っている方は、ここで心を新たにし治そうと決心することで体も変化します。
また、この区切りを機会に余分なものを捨てるという考え方も必要だと思います。何を捨てればよいかは、余分な栄養、余分な睡眠、余分な用心であり、これらが病気の原因になっていることも多いと思います。なにかを捨てる時は、時に勇気がいることもありますが、思い切ってなにかを捨てるとまた新しい何かが入ってきます。そして何かに挑戦するという試みも身体によい影響があります。この新しい年を機会に心を新たにし、余分なものは捨て、そして何かにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
十二月
大気は、益々乾燥してきましたので、引き続き水を飲むことを心がけてください。水を飲んでも症状が抜けない人は、水分を吸収しにくい体になっていますので調整が必要です。この時期に原因不明で胃が痛いという人も増えますがこれも水不足による現象の一つです。(水不足のため尿で酸が捨てきれずに、酸が胃にまわり、胃酸が多く分泌されている。)
気温が下がり大気も乾燥していますから外に出ると鼻水が出ます。これは鼻粘膜が乾燥しないように人体が反応し鼻水を分泌しているのです。最近では、ちょっと鼻水が出たといって薬に頼る人も多いようですが、このような現象はむしろ体が正常に働いているということです。それを外側からとめるようなことを行うことによってかえって体調を崩している人も多いようです。
体は常に健康を保とうと働いています。それは誰に命令されているわけではなく、本能的にオートマチックに体を働かせ、健康を保っています。それらがバランスよく働くように体が保っていることが整体法における整体(整った体の状態)です。体の性能を信じ少し働かせるようにすることが、健康を保つ自然な方法です。
姿勢
整体法とは、「姿勢を正す技術である。」という人もいますが、確かにそういう一面もあると思います。姿勢の「姿」は、すがた、形を現していますが、すがた、形を正すということも行いますが、整体法においては、「勢」の方を重要視しています。「勢」とは「いきおい」であり、その人の勢いを向上させれば姿も変わってくると考えています。どこか体に異常があっても、その体に勢いがあると経過しやすく、勢いがないと経過が遅くなります。
この勢いと呼吸は密接な関係があり、呼吸が下腹で行われるようになれば全体の勢いが出てきます。逆に呼吸が上腹で行われているうちは、全体の勢いも出てきません。よっていつでも深い呼吸をしている状態というのが体にとって非常によいことだといえます。また、咄嗟の時に下腹に息が入れられることが、体を守る術にもなります。
整体操法を行う場合は、いつでも腹部を操法いたしますが、これは内臓の調整うんぬんというより、その人の体力状況、勢いというものを観ています。ですからどんな場合でも腹部の操法を行わないということはありません。体調がすぐれなかったり、イライラしている時、深い呼吸を心がけてみてください。それだけで勢いがでて復調することも非常に多ものです。
飲酒
年末になりますと忘年会等が重なり、お酒を飲む機会が増えると思います。アルコールの過剰摂取と肝臓機能障害の因果関係は、ご承知のとおりだと思います。摂取したアルコールは、約30パーセントは、胃袋で吸収され、残りは小腸で吸収され肝臓に運ばれアルコール分解酵素によって処理され、水と炭酸ガスに分解され呼吸器と泌尿器によって排泄されます。その処理能力を超え分解しきれない分が二日酔いなどの原因とされています。(アセトアルデヒド)
上記のとおりアルコールを分解するのは、肝臓の働きによるものですが、吸収、排泄は、他の器官が行っています。つまり過度のアルコールの摂取は、肝臓だけでなく胃、腸、腎臓などの他の器官にも負担を与えています。さらに寝不足が加わると体全体の機能もおとろえますので二日酔いになりやすくなります。この時期左右どちらかの肩が異常に凝ったり、背中が凝るというのも内臓の草臥れのサインだったりしますのでサインが出る前に控えるのが得策といえます。
アルコールの上手な飲み方は、お酒がおいしくなくなったらノンアルコール飲料に切り替えるという飲み方です。また、飲む前に体を4〜5回捻っておくと排泄されやすくなります。
十一月
だいぶ寒くなってきました。十一月は、冷えと同時に乾燥という問題がでてきます。大気が乾燥しだしますので体も乾いてきます。この乾きにたいして人間の感覚は鈍いようです。ですから体が乾いていても気がつかないことが多いです。乾きの兆候としては、まず口の周りが乾きます。そして鼻と喉の間に痰がからむようになる、皮膚がカサカサになり痒くなる。このような症状が出でくると、体はだいぶ乾いています。
体が乾くということは体の水分が不足しだしたということです。ご承知のとおり人体の三分の二は水分ですので水分が不足すると体のバランスが崩れさまざまな異常が現れやすくなります。口の周りが乾きだしたら、暖かい飲み物(お茶、コーヒーより白湯がよい。)を飲むようにすると水分が吸収されやすくなります。また、この時期から鍋物がおいしくなります。これは温かい物を食べて体が温まると同時に水分の要求があるからです。食べ物では鍋物、麺類、味噌汁などの汁物を食べると水分も吸収しやすいです。
水分の補給をしませんと尿が濃くなったり、回数が頻繁になったり、残尿感があったり、足がむくんだり泌尿器系統の異常が現れます。そうなりますと水分を取っても吸収しずらい体になっていますので、水を飲んでも出てしまいます。その場合は体が捻れる傾向が強くなってますので腰、背中の調整が必要です。そして水をこまめに飲むことを行いますと、最初は尿の回数が増えますが、続けると減ってきます。
足のむくみが出た場合は、足を高く上げるようにする時間を作り、温かい水分を取ったあと、水を飲むようにすると治まってきます。
本のページをめくるとき指をなめている人は、皮膚が乾いているということなので体は乾き始めています。
さまざまな健康法
世の中にはさまざまな健康法がありますが、「健康」とはいったいどういう状態を「健康」というのでしょうか?病気がないのが「健康」というのが通説のようですが、病院に行って検査をしても異常が見つからないが、本人は具合が悪いという人もかなりいます。逆に異常をもっていても毎日溌剌と生活している人もいます。
整体法における「健康」とは「整体」(整っている体の状態)といいますが、これは全く異常がない状態(無病)のことではなく、少しの異常を異常として感じることができ、それを体が自然に経過することができる状態だと考えています。生きている以上は、新陳代謝が行われていてどこかが壊れ、そして再生されるということが繰り返されています。それらの過程において少しの異常感というものは誰にでもあるのが普通です。
さて、世の中にはさまざまな健康法が存在します。アルカリ性がいいとか、酸性がよくないとか、減食がいいとか、断食がいいとか、こういう寝具がいいとか、こういう運動をするとよいとか、いろいろ存在しますが、万人にいいというものは存在せず、その人のある状況下では体にいいが、しかしある状況下ではよくないというのが本当です。一番大事なことは、自分の今の状況に適しているか否かということです。食物ひとつとっても時代によって説もかわります。このあいだまで体によいといわれていたものが、実は体に害があるといわれたりします。また、現在ではさまざまな情報が収集できますので、その情報に振り回されている人も多いようです。
体が整体なら(整っている体の状態)自分に適っているか、適っていないのかは体が教えてくれます。必要なものは欲しますし、不必要なものは欲しません。人間の体は知識で作り出されたものではないのですから、体を敏感に保ち、知識、情報の前に体の内の声を聞いて行動することが重要だと思います。
十月
秋も深まり肌寒い日も増えてきました。この時期は、冷えということが体に大きく影響いたします。涼しくなりますと今まで汗で出ていた酸を尿で排泄します。それが間に合わないと酸が胃にまわり胃酸が増えます。胃酸の分泌が増えると胃に何かを入れたいという要求がおこり食欲が増します。食欲の秋というのはこの酸が原因のようです。
また汗で出していた水分も尿で排泄しようとしますが、それが間に合わないと便で排泄されます。ですからこの時期、下痢をする人も多いです。
冷えると筋肉もこわばります。こわばりすぎると痛みに発展します。冷える時期に神経痛のような症状がでたりするのもこのためです。
これらの症状が出る前に「体がだるい」「体が重い」「何をするのも億劫になる」「異常に眠たい」など体は、いろいろ信号を出しています。これらは体の泌尿器系の草臥れのサインです。そのような時は腰が(第三腰椎)が捻じれていますので、腰を捻ってみて捻りやすい方向に余分に捻るようにすると調整されます。このとき背中を捻るとかえって体が重くなるので腰で捻るようにしてください。さらに九月号で紹介した足湯を起床時に行うの
左右の重心の偏り
左右の重心の偏りは、多少誰にでもありますが、それが極端な人がいます。それは体の癖でそうなっているのですが、体の左右のどちらかに異常が出やすい人は重心が左右どちらかに偏りが大きい人です。(肩が凝るのも腕が疲れるのも腰がつかれるのも全部右か左の同じ方に出る)腕の太さ、足の太さ、胸の厚みが左右の差がある人はこの傾向が強いです。このような癖がある人は、履物も左右どちらかが減りやすく、重心側にかばんを持つ癖があります。肩にかけるかばんは、重心とは逆になっています。横向きが寝やすく多くは重心とは反対側を下にして寝ます。そして体に疲労がたまってくると逆側を下にして寝だします。ですから風邪を引く前にはいつもと反対で寝たりしています。このような人は、骨盤(腸骨)の左右の高さが極端にちがい骨盤とは逆に肩の高さに傾きがあります。肩が凝りやすく「肩が凝った」と口癖のようにいう人にこの傾向があります。このような癖がある人は、腰の第二腰椎という場所に運動の焦点があります。この癖を完全に取り除く必要はありませんが、疲労が左右のどちらかにたまりやすいので、その疲労の調整は必要になります。自分で片足立ちになってみて左右の安定感が明瞭に違うなら左右に重心が偏っていま
九月
今年の夏は、中途半端な夏でした。やっぱり夏は、夏らしい方がいいとおもいました。
さて九月に入ります。日中は暑い日もありますが、朝晩はあきらかに涼しくなり、ひんやりする日も出てきました。この時期は、夏の疲れが出やすく風邪を引く人も多いです。その風邪は多くの場合夏の疲労を取るための調整であったり、これからの季節に対応するための体の変化だったりしますので、自然に経過させるのが最も理想的です。そして急に汗が出なくなる季節になりますので「だるい」「眠い」「なんだかやる気がでない」など体の水分の影響を受けやすい季節でもあります。
この場合いつもおすすめするのは、足湯といわれているものです。通常の足湯は就寝前に行うのがよいですが、この時期は朝起きたときに行うのが効果的です。お風呂より少し熱めのお湯に両足の踝までお湯に6分ほどつけます。この時お湯が冷めないようにさし湯をするのがよいです。そして左右の足の皮膚の色をみて赤くなってないほうがあったらそちらの足だけもう2分追加してお湯に入れます。それから足をよくふいてコップに半分くらい水を飲むのが足湯の方法です。これは風邪を引いたときにも有効ですのでお試しになってください。
※新型のインフルエンザが流行していますが、一番の予防は、人と接する機会機会を最小限にすることと、体力を充実させておくことだと考えます。そのためには食事、睡眠、運動、、ストレス等を今一度ご自分で点検なさることをおすすめします。
刺激について
刺激の長さについて説明します。施術時間が長いほうが親切に感じますが、実際はそうではありません。小さな異常を異常と感じそれを自然に経過することができる体(整体)にすることが整体法の目的ですから、むしろ短い時間で効果が出るような体にしむけなくてはなりません。
長い時間を繰り返しますとやはりそれようの体になります。それくらいやらないと満足しない。これは刺激の強弱と同じです。腰もやり、肩もやり首もやりついでに手足もやっておきましょうというのは、さまざまな薬を同時に服用するようなものです。かえって効果を薄めてしまします。
整体法においても一応全身を調べますが、全部同じように操法を行うわけではありません。その人に必要なことを最小限に行います。そのために全身を丁寧に調べるわけです。最初は背骨の一つ一つを調べます。たとえ曲がっていてもすぐに手をつけることはしません。
全身を丁寧に調べ一番の原因を探しそれから体の関連を考え操法いたします。たとえ筋肉ががちがちに硬直していてもそこを全部とってしまうということではなく、少しの変化を作っていき、その人の体が正常に働き自ら弛められるように体を耕していきます。大きな症状が出てからなんとかしましょうというのでは本当は遅すぎます。小さな異常を異常と感じる体になりそのときに調整すれば大きな異常になりにくくなります。そのためにも体をそのように普段から耕しておくことが必要です。つまり体の敏感を保たなくてはなりません。特に定期的に「ぎっくり腰」を起こす人は、やはり体が敏感でない人が多いようです。ですから刺激の強さも、時間の長さも度を越すと体は鈍くなりますので気をつけなければなりません。
時間をたくさんやると早く治るかというとそうではありません。治るのもその人の自然の速度で治っていくものです。一時的に痛みを楽にする薬が重宝がられますが、それは治っているわけではありません。体にはリズムがあり新陳代謝もそのリズムによって行われますのでその人その人によっても違います。やはり重要なことは自分で小さな異常を感じることができる体を取り戻していくことだと思います。様々な症状を繰り返している人は、ここらでそれを機に普段の生活の習慣を見直し身体を敏感にしていくように体を耕していくことをおすすめいたします。
暑い季節
これから本格的に暑くなってきますが、この暑い時期は、発汗が促進されます。つまりたくさん汗が出るということです。汗は、体温を下げまた、体の毒素を排泄してくれるので、たくさん汗をかくのはよいことです。ですから夏はたくさん汗をかく人の方が暑さにも強いです。
しかし気をつけなければならないのは、汗をかいたまま冷やしてしまわないようにしなければなりません。最近よくクーラー病とか冷房病とよばれているものがありますが、これは冷房にあたりすぎて体調を崩すと考えられていますが、多くは汗が出た体を冷房によって急に冷やしてしまい、出ようとしている汗が引っ込みそれがいろいろ悪さをするという現象です。
現在は、どこに行っても冷房がきいていまが、屋外から冷房の効いている屋内に入るときは、ハンカチなどで汗を拭いてから入るとよいです。特に首周りの汗は、よく拭くことをおすすめします。それとお風呂あがりによく暑いので扇風機の風を背中に直接あてる人もいますがこれはとても危険な行為といえます。
排泄という面では汗をかくのはよいですが、体の水分が出ていますので、水分の補給をすることも必要です。水分不足になりますと体内の血液などもドロドロになりますので、ご注意ください。そして塩分も汗といっしょに出て行きますので夏場は梅干などで塩分の補給もしてください。
汗をかいて冷やしてしまったら
汗をかいて冷やし、引っ込めてしまったら、つまりこの時期に体がだるい、重い、のどが腫れる、急に視力が薄れてきた等の原因不明の症状があるときは、汗を引っ込めてしまったと考えられます。
そのような時は積極的に汗を出すとよいでしょう。方法はいろいろありますが、大またで歩くとか、入浴するとか、足湯をするとよいです。そして出た汗が触ってみてベトベトの感じがあれば引っ込んだ汗はまだ出ます。それがサラサラになったときに温かいタオルや、乾いたタオルで拭くとよいです。
ここで冷たいタオルを使用するとまた汗が引っ込みますので気をつけましょう。このベトベトとサラサラの汗は成分を調べても変わらないようです。しかし手で触るとはっきりしています。これは注意を集めて触ってみるとわかるはずですので、一回自分の手で試してみてください。
本来は、汗が冷えないように生活することがよいことです。そこで冷房のかけすぎや扇風機の風に直接あてるという行為は、避けた方がよいです。またオフィスなどで冷房の風が直接あたる場合は特に注意した方がよいです。これによって首が冷え首が回らなくなるという人も多いです。このような時は、蒸しタオルで首を温めると楽になります。
暑い時期は、積極的に汗をかき、そしてその汗を冷やさない工夫をし、水分、塩分の補給をすることがいろいろな症状の予防になります。
脱力体操
整体における体操は色々ありますが、ここでは一応誰でも有効な体操を紹介したいと思います。この体操は全身脱力体操で誰が行ってもよく、これを正確に行うとその人の緊張が抜けない部分に一端力が加わり、そこで脱力すると緊張が取れるというものです
方法は、仰向けに寝て、少しだけ両手肘を張り、足幅は骨盤の幅に開き、足首を背屈させ(膝の方につま先を持ってくる)アキレス腱を伸ばします。その体勢のまま頭と肩と足を支点にし、息を吐きながら尻を持ち上げて行き、息を吐き切ったところで脱力し持ち上げた尻を落とします。(全身の力を抜く)そして呼吸がととのうまでじっとしている。この時、床が柔らか過ぎると効果が無く畳の上、もしくは床にじゅうたんを敷いたぐらいの硬さの場所がよいです。回数はたくさんやっても意味がなく本当に疲れた時や週に一回くらいがよいです。この体操は、毎日繰り返すと意味がなくなってしましますので、気をつけてください。また運動に無理がある場合や、仰向けに寝るのがつらい状態のときはやらないほうがよいです。自分の体に無理が生じるようならやめましょう。
七月
梅雨は、雨の日が多くなんとなく気分がすぐれず、やる気が起こらないという人も多いと思います。また体もだるく、異常に眠たいという人も多いです。このような時は、先月号にも書きましたが体を動かし汗をかくとすっきりしてきます。(いつもより大股で歩くなど)
これからの時期は気温が益々上がってきますので汗の処理に気をつけていただきたいと思います。特に屋外と室内の気温差がありますので冷房による急激な冷えに注意をしてください。
すでに少しずつ増えてきていますが急性の腰痛、寝違い、神経痛などもこの気温差からくる汗の引っ込みによっておきやすくなります。屋外から冷房のきいた室内に入る時は、よく拭きとってから入るのが予防になります。
お風呂上りに背中に冷房の風や扇風機の風を直接あてている人もいますが、これを行うと汗は引っ込みやすくなります。また、痛み以外に体がだるい、重い、頭痛、喉が痛いなどがある人は、汗が引っ込んでいます。そのような症状がある人は、引っ込んだ汗をもう一度出すとすっきりしてきます。運動で汗を出すのがよいですが、この時期は熱中症になりやすいので充分に休憩をいれ、水分の補充をしながら行ってください。この時期は、無理な運動をしなくても少し体を動かせば汗は出てきます。
偏り疲労
人間にはそれぞれ癖があり、体の使い方にも癖があります。同じ作業を長い間続けるとある一定の場所に疲労が蓄積します。その場所はその人特有の場所でありそれを偏り疲労といいます。
その偏った疲労の蓄積がピークに達すると様々な変動となって現れます。急にどこかが痛くなったというものの多くは、この偏った疲労の蓄積になんらかの要因が加わったときに現れます。(ぎっくり腰、寝違い等)ですから痛みは急に現れますが、かなりの疲労が溜まっていたということです。
それが痛みに発展せず、疲労の段階で体が修復してくれるような体が敏感な体なのです。また、風邪を引く時期というのも偏り疲労の蓄積がピークになったときが多く、同じ環境にいてもうつる人と、うつらない人がいます。逆にいえばそのような表面に現れる症状は、それらの疲労を取るものともいえなくもないのです。その症状がひどければひどいほど疲労の蓄積も多かったということです。
偏り疲労自体は誰でもありますから、それらが蓄積しないうちに体が知らせてくれる体を作っていくことが、健康を保っていく方法だと考えます。
知識以前の力
医学、科学の進歩はめざましく、今まで助からなかったような人が助かるようにもなっています。大変すばらしいことだと思います。しかし人間の体は知識以前の力が大いに働いていて何も知識がなくても、呼吸を行い全身に酸素を供給し、食べ物を消化し栄養を吸収し、不必要なものは排泄するということを自然と行っています。
傷口も自然と修復し、肉が盛り上がり皮膚が再生されます。手術をした場所も縫ってくれるのは医師ですが、傷口を修復しているのは自分の力です。そのような本能の力は生きている以上は誰でも持っています。ですから基本的には体の異常があった場合自分の力で治るように設計されているといってもいいと思います。その機構がなんらかの原因によってうまく働かなくなっている状態が病気といわれる状態です。
それらの自然に修復してくれる機構が破綻する原因が食物、環境汚染、ストレスなどさまざまいわれています。これも人によって許容範囲がちがいますので一概に何を食べるのはいけないとかいうのはナンセンスだと思います。最終的には自分の体を守ってくれるのは自分の体の感覚だと考えます。感覚が敏感ならよくない物は体が受け付けないし、ストレスも自然と回避すると思います。心も体も敏感にすることが体を守る近道といえるでしょう。
船橋全生整体院 整体通信7月号
六月
六月に入りますと気温も上がると同時に、梅雨の季節になってきます。梅雨の時期は大気の湿気が多くなりますので、それらが身体にも影響します。この時期に関節痛や関節の違和感を訴える人も多く又、喘息の発作が起きやすくなる人もいます。
湿気が多くなると人間の体の表面も湿気でおおわれます。体の表面が湿気でおおわれると汗が出にくくなります。そしてなんとなく息苦しく感じます。つまり呼吸器系に影響があるということです。すると足の裏筋(太ももの裏側)が硬くなります。足の裏筋が硬くなると歩いたりするのがおっくうになり行動も鈍ってきます。このような時は、歩くときに普段より大股で歩くことを心がけたり、階段の上りを一段飛ばしで上ったりすると足の筋肉が弛むと同時に発汗が促されます。
又、梅雨時は、湿疹、水虫など皮膚に様々な異常がおこりやすくなりますので、湿気対策を心がけてください。また、蒸し暑いので冷房を使い出す時期でもありますが、体を冷やし過ぎないように温度設定を高めにし、直接冷房の風が体にあたらないようにしてください。この時期は、雨が多く外出せずに室内にこもりがちになりますが、積極的に外出し、活動すると発汗を促し、筋肉も弛みます。
四十肩、五十肩
肩が上がらないという異常のなかで一番多いのが四十肩、五十肩と呼ばれているものですが、病院に行きますと肩関節周囲炎と診断されるようです。字のごとく肩の周りが炎症を起こしているということです。ですから二十代でも肩が痛いという人も肩関節周囲炎となるわけですが、整体法においては肩関節の異常と四十肩、五十肩といわれているものは分けて考えています。
若年の腕があがらないという現象は肩周りの関節の異常、首の異常の場合が多いですが、更年期におきる肩関節の異常は、肩の異常の元に体全体の変化があると考えています。ホルモン等の身体の変化があり、その変化の過程で肩に異常をきたしやすいというわけです。ですから、肩そのものの調整と共に身体全身の調整を行う必要があります。また、似たような症状で肩から腕にかけて痛くやはり腕が挙がらない20〜30代で自律神経系の異常で腕が挙がらなく、肩、腕に痛みを生じている人も多いです。これも肩関節だけの問題ではなく自律神経系の調整が必要になります。
肩、腕あるいは坐骨神経痛などで痛み、しびれが激しい時に神経ブロックという処置が行われるようですが、充分に医師と相談したうえで行うことをおすすめいたしま。
体の変動
体の細胞は絶えず入れ替わっています。それを新陳代謝と呼んでいます。その働きがあるので、病気や怪我も修復されるのです。つまり人間の身体は基本的には病気や怪我を自然に修復する能力を備えているということです。
現在では身体の異常に関してはすべて他人任せになってしまっていますが、身体の本来の力を働かせればちょっとした身体の異常は自然に経過してしまうように設計されています。風邪を引いたときでも病院に行き薬をもらいそれを飲んだから治ったと思っている人も多いと思いますが、薬は症状を緩和させてくれてはいますが、風邪のウィルスと戦いそしてそれらを駆除するのは自分の身体の働きです。それらは意識で命令されないでオートマチックに働きます。そのような働きは誰にでも備わっています。
人間の健康問題を考える場合このような自然に備わっている身体の働きを自覚し、大いに働かせることを考えることが最初の問題だと思います。また、それが健康への近道だと思います。筋肉は使えば太くなり強くなります。これは筋肉だけではなく体は、働かせれば強くなります。逆に働かせないでいると萎縮し、なまけてしまい、しまいには働かなくなります。体を大いに働かせれば健康は保っていけるのです。
船橋全生整体院 整体通信6月号
背骨周辺
整体法における背骨周辺の観察は、骨の位置がずれているだけにとどまりません。骨の弾力、背骨周辺の筋肉のどの部分に硬直(筋肉のかたまり)、硬結(硬直の中にある小さなかたまり)があるのかによって症状の意味を読んでいきます。
例えば同じ筋肉の硬直でも背骨のすぐ近くに異常があれば、精神的な問題等が考えられ、それより外側に異常があれば運動器、知覚(動かしにくかったり、動かすと痛い)と関係し、さらに外側に異常を持っていれば内臓と関係があります。
ですから同じ症状でも異常部位によって操法も変わってきますので、痛いところと全然違う場所を操法、輸気したりもします。骨が曲がっていたり、弾力が消失していても筋肉の異常が取れれば骨ももとにもどってきます。むしろ骨を直接刺激し治すより、筋肉が正常になり骨がもどった場合の方が繰り返しがありません。それは本人の体が働いて治ったからです。整体法においては、いつでも本人の力が働いて治る余地を残すのが上手な操法とされています。
それは、今現在の健康問題だけではなく、一ヶ月後、一年後、五年後、十年後に健康でいられるには今どのようにすべきかという観点から操法が行われるからです。
男女の違い
体において男女は、明らかに違いがあります。また感受性においても違いがあります。その違いを生じさせているのは生殖器系の違いだというのは、いうまでもありませんが同じ症状でもその違いを考慮しなくてはなりません。
例えば同じ偏頭痛でも男性においてはストレス、疲労による首、後頭部の異常が多いですが、女性の場合は、女性特有の体のリズムにより症状が出る時があります。この場合は、首、後頭部の問題以外に生殖器系になんらかの問題があるケースが多く、整体法においては、骨盤、股関節、足首の問題を調べます。
骨盤は、男性より女性の方が動きが大きく、体のリズムによって骨盤が開いたり、閉じたりしています。この動きが左右スムーズに行われるのが正常なのですが、片方の動きが悪いと様々な問題が生じます。骨盤の開閉の動きを悪くする原因が股関節や足首の異常の場合があります。その場合骨盤を調整しても股関節、足首に異常があればすぐにもとにもどってしまいます。よって股関節、足首の調整が必要になります。
そのような人の多くは、冷え性であったり(手足、膝、仙骨が冷える)、尿が近かったりします。他院等で直接的な施術で効果がない方は、上記のような違った方向からの体質改善が必要だと考えます。
船橋全生整体院 整体通信5月号
輸気(ゆき)
輸気とは何か?輸気とは、「気をおくる」ことをいいますが、「気」と聞くと何か特別なことだと思っている人も多いですが、気とは決して特別なものではありません。
日本語においても気という言葉が今でも多く使われています。「元気」「活気」「大気」「空気」「気になる」「気のせい」などたくさんありますが、これは「気」という概念が日本において古来よりあったと推測できます。
「気」は、見ることも触ることもできません。感じるのみです。人間生活においても「気」を感じあって生活しています。ある人の行動が、なんだか「やる気がない」と感じがしたり、初対面で嫌な感じがしたり常に感じあっています。そしてこの「気」は、感応する特性があります。元気な人の近くにいると、自分も元気になったり、陰気な人がいると自分も暗くなってしまったりします。その感応するという特性を利用して身体を健康にすることが輸気です。
特別な人のみに備わっている力ではなく、生きている人には全て備わっている本能の力です。一般の人でも輸気の勉強会に参加された人で自分や家族に実践している方たくさんいます。興味がある方は、輸気の勉強会に参加してみてください。
ぎっくり腰
ぎっくり腰とは、急に腰が痛くなる急性の腰痛症です。急に腰が痛くなりますが、その前提としてかなりの疲労が腰に蓄積されていてその状態で「急に体を動かす。」「無理な体勢で動かす。」「冷えてしまった。」などの要因が加わると急な痛みに発展します。
体が整体(整った体の状態)ですと、痛みに発展する前に体が知らせてくれます。あるいは、痛みに発展したとしても軽くてすみます。その軽い段階で上手に経過すると溜まっていた疲労も一端クリアーされますが、痛みを止めるような処置を繰り返し行うと痛みは、軽減されますが、疲労はクリアーされません。痛みが処理されますから元の疲労がたまった生活にもどりまた、疲労が蓄積されます。今度は、疲労の上乗せになっていますので、何かの要因が加わると以前よりひどい状態で痛みに発展します。
痛みというのはつらく苦しいですが、痛みを感じた時点で体は、治るように働きだします。また、痛みを発することで体を休まそうとしている面もあります。それらが小さな痛みや、疲労のうちに体が感じ取れる体が整体という体の状態です。ぎっくり腰を繰り返している人は、体を敏感にするようにしていくことをおすすめいたします。
使えば強くなる
人間の体は、適度に使えば強くなります。手足の筋肉も適度に使えば太く丈夫になっていきます。これらは、筋肉だけではなく体全体にいえることです。体を庇ったり、守ったりすることばかりしていると体はなまけだします。柔らかいものばかり食べていると硬いものが消化できなくなり、栄養補助食品のみに頼っていると通常の食物から栄養を吸収しずらくなったり、痛みを止めてばかりいると自分の体の力では治りにくくなったりします。健康問題を考えるときに自分の体を働かす、自分の体の本能の力を自覚するということからはじめるのが本当だと思います。
体の異常が治るということは、いつでも本人の体が働いて治っています。手術、投薬、手技療法、その他のものでも治療、施術を行うのは医師、治療家ですが、本人の力が働かなければ何の効果もありません。
よく「治してもらった」とか「治してあげた」と言っている人もいますが、それは間違えです。いつでも本人の本能的な力が働いて治っているのです。そのような力は誰にでもあるのですからそれをどんどん使うとその働きも強くなっていくものです。逆に使わないとそのような力はなまけだします。どんどん体を働かせることが健康への近道だと思います。
船橋全生整体院 整体通信4月号
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